日本ミツバチを飼っている
日本ミツバチを飼っている
ニホンミツバチ
ニホンミツバチは、もともと日本に野生の種として生活している昆虫なので、特別な技術や道具がなくても飼育できます。
古木の空洞、お墓の中、天井裏などに住み着いたりしているのを見かけるので、その理屈を真似たものと考えたらいいでしょう。

これから書くのは多くの方々からの授伝をまとめたものが大半を占めています。
日本ミツバチを飼いはじめてから4年になるが、見様見真似で箱作りから採密までの一連の工程がすべて出来ました。
作りはイマイチですが、採蜜のための室なども作り上げて濃度の高い蜂蜜の仕上げる方法も書きました。
これもネット上にある多くの方々からパクったものです。
無断使用ですが、まあインターネットの中の情報はそういうことも容認してくれる寛容な人たちで成り立っていると思っています。
中にはそれを許さない人もいるけれど、成り立ちからしてそういうものだったのですが・・・・・

ミツバチ飼育をはじめる時期
ほとんどは受け売りの説明になるけれど、日本ミツバチの飼い方から綵密までの一連を画像も交えながら書いていきます。

ミツバチは春から秋にかけて野山に咲く花の蜜を貯めて越冬します。
越冬するために蜂蜜を貯めたのを人間が横取りしていることになります。ワルイ奴ちゃ。
花の蜜が少ない冬場は、蜂球を作りまわりの蜜を食べながら、長い冬を乗り切るのです。
心やさしい養蜂家は全部の巣を採らずに残して置くという考え方するようですが、採蜜のために住みにくい家だとわかるとミツバチは、逃げ出すことが多いので全部採ってしまうという残酷な人もいます。私もその一人なのかもしれません。


冬越しを終えたミツバチは凄い勢いでその数を増してゆきます。子育ては2月の中旬には始まっています。越冬のために蓄えた巣箱内の蜜はどんどん減少していくので、蜜を出す花が咲き始める3月下旬頃には活発に動き始めます。

3月〜4月
ウメの開花とサクラの開花頃にはその他の花もミツバチの蜜源となる。
野山に住むミツバチは子が増えて、サクラが開花してから3週間後に分蜂が始まるので、その頃を見計らって待箱を設置して入り込むのを待ちます。
分巣しているハチ玉を見つけたら捕獲
日本ミツバチは女王蜂は毎日卵を産み増えていきます。巣箱には女王蜂が一匹ですが増えていくと新しい女王蜂ができると、古い女王鉢は新しい住処に一群を連れて移動していきます。
飼育している巣箱からも分巣しますから、見かけたら大きなビニール袋などに取り込んで、別の巣箱に放り込んで飼い始めます。
分巣したミツバチは大きな木などに固まって(王台)いるので、取り込むのもひとつの方法です。

巣の成長と子育て、貯蜜
ミツバチが入った直後、巣礎を基礎にして巣を盛り始めていきます。天井板から巣枠に添って下に巣が成長して行き、子が育った跡に蜜を貯め、下で育児をしながら増巣しています。順調であれば秋の始めまでに、巣箱一杯が蜜巣になります。写真のような箱を四段ぐらい重ねて設置しておくと三段ぐらいまで貯めると5リットルぐらいは採れます。
採密と聞こえはいいけれど蜜泥棒
蜜蜂を飼うといっても餌をやるわけでもないし、犬のように散歩をさせたりすることもない。
箱を作って置いておくだけだから、飼うとはいえないのかも知れません。
早い話が蜜泥棒のようなものです。
蜜蜂がせっせと貯めたハチミツをどのようにして蜜だけを採るかです。
採蜜は遠心分離機は使えないので、蜜巣を切り離して垂れ蜜を採取します。

採蜜方法
ニホンミツバチは、巣が非常にもろく分離機の遠心力に耐えられません。垂れ蜜という採蜜方法をとります。蜜の貯まった巣ごとザルに乗せて、蜜が重力で自然とポタポタ落ちるのを待つという採蜜方法です。
効率は悪いですが、上質のハチミツが採集できます。
※画像はホームセンターで買ってきた穴の開いているアルミ板をザルの代わりとして加工しました。

垂れ蜜は時間がかかりますが、とても風味の良い蜜が取れます。
何度も言いますが決して絞ってはなりません。
採取したらすぐに冷凍保存します。長期保存は冷凍保存がいいようです。結晶する速度が極端に遅くなり、鮮度も風味も落ちないからです。
ハチミツ中の酵素も働かず、熟成も止まるようです。
ハチミツを食べる時は、この温蔵庫で半日ほど35〜40度で休眠から覚まします。多少結晶していても、消えます。
さらに上質の糖度の高い方法もありますから後述します。
蜂蜜を集める期間は・・・・
春の花が咲き始める3月の中旬ぐらいから待箱に住み着くようになるけれど、設置した箱に必ず入ってくれるというものでもない。
巣箱に使う杉板はなるべく古いのを使う。きれいにカンナ掛けなどはしないこと。新しい木で作ったものは池に沈めるなどして、木の匂いを取ってから使うようにする。

捕獲(待箱)の設置場所は大きな木の下とか、直射日光が当たらない方がよい。
蜜蜂は体温が高くて、羽で扇風機のように風を送り込んでいるぐらいだから、日陰になるところも条件の一つである。
3月中旬ごろに設置して、蜜蝋を三日おきぐらいに塗ると効果がある。
箱は昨年入ったものなら尚よい。
蜜蜂の匂いがキーポイントなのでしょう。

分巣のハチ玉を捕獲する方法もある。
女王蜂をつれて移動中なので、それを巣箱に取り込んだり、キンリョーヘンというランの花を置くなどして、とにかく巣箱に入ってくれることを祈るしかありません。
うまく住み着いてくれて蜂蜜を集めてくれたら、採蜜時期は秋にセイタカアワダチソウの咲く前が適期だといわれています。
セイタカアワダチソウの蜜の匂いは不快臭といっていいくらい臭いにおいがします。大量に蜜を出すけれど、ハチミツにいやなにおいが移るので、セイタカアワダチソウが咲く前に採蜜します。
蜜蜂の天敵
スムシといわれる(ハチノスツヅリガ、ウスグロツヅリガ)、スムシ成虫は、1000個以上の卵を腹に抱えて、ミツバチの巣箱の中に入りたくてたまらない状態になっています。産卵行動は夜、蜂の活性がおさまった頃に始まるようです。
7月末から8月初旬にかけて産卵に侵入しようとする。
巣箱の点検を月に二回ぐらいするといいらしい。面布を被って巣箱を傾けて下板にスムシが蜜蜂の巣を食べたカスが落ちていないか調べるのです。
もしも気配を感じたら徹底的に掃除をしないとアッというまに食べられてしまいます。
運悪くスムシに入られてしまったなら、採密の時期でなくとも早々に採ってしまう方が無難である。
スムシは、蜜蜂の巣をエサにする蛾の幼虫の通称です。どこからやってくるかもよくわかっていないため、対策が困難。熊や大スズメバチよりも恐ろしいニホンミツバチの天敵です。

採蜜後の巣箱の手入れ
採蜜して蜜蜂が逃げ出すことも多いが、その巣箱は来春のために中を清掃しておく。
料理用のカセットボンベにバーナーつける器具がホームセンターなどに売っているので、それを使って焼くなどしておく。
スムシの幼虫などがいれば焼くことが最も適した方法だと思っています。

スズメバチ対策
ペットボトルを加工する
夏の終頃から秋にかけてスズメバチが飛び回り、ミツバチの蜜とミツバチを狙います。
ペットボトルを利用したトラップを作って、庭木などに仕かけておきます。
養蜂家でなくても普通に生活していても、スズメバチは別名殺人バチといわれるぐらいですから怖いハチです。
5月から6月にかけて、越冬から目覚めた女王バチが、巣作りのために庭木や植栽などの樹木に飛来します。
巣作りのために飛んでくる女王バチを、誘引トラップを仕かけて飛んでくる女王バチをおびき寄せて捕獲することにより、家の周辺に巣を作らせないようにする効果が期待できます。
ペットボトルの入り口は、行くはヨイヨイ入れば出られない、という理屈です。

誘引液の作りかた
誘引液は、次の材料を撹拌して作ります。注ぎ口のあるヤカンの中で作るか、ビーカー様の容器で作ってロートで流しこむかします。
[例]
グレープ味カルピス 300cc + 酢 60cc + 焼酎 90cc + 砂糖 60g + ウスターソース 少々

それぞれの役割分担があるミツバチという生き物
いわゆる働き蜂のミツバチは花から花へと飛び回り、蜜と花粉を集める。花粉は別の花に移動したときに、花粉の一部は受粉の仲介もしている。
蜜はミツバチのエネルギー源、花粉はタンパク源となります。
ミツバチが多くの幼虫を育てているときは、花粉脚に一杯つけて巣の中に入っていく。
蜜を集めていて花粉は偶然運ぶだけのときは草木の受粉の仲介だが、子育てしている場合はミツバチのために集めているのであります。

オバチの訪花行動
雄バチは花粉を集めたり蜜を集めたりはしません。もっぱら女王バチと交尾をするために巣箱を飛び立ちます。オバチは、交尾が行われる場所(大きな樹の樹冠上)を飛び回り巣にもどります。
キンリョウヘンは歓楽街の客引きか(^O^)
ニホンミツバチを誘き寄せるのはキンリョウヘンというランだけなのが不思議ですが、働きバチを訪花に誘う物質、オスを誘う物質、群を誘う物質の三つの働きをする物質を出しているといわれているが、まだその実態はよくわかっていません。
こんな小さな鉢なのに5千円ぐらいする。
このオバチがキンリョウヘンに誘引されるのです。しかもオバチは、花に頭を突っ込みます。そこで、オバチの背中に花粉が付き、結果的にオバチが花粉媒介をしてしまうことになります。
受粉するとキンリョーヘンからフェロモンが出なくなるといわれ、タマネギの袋などで覆って受粉させないようにします。ミツバチが誘引されて住み始めると、他の待箱にキンリョーヘンを移して次の箱に入ってくれるように・・・・・ポン引きとしての役割をさせます(^o^)

ある意味ミツバチの世界は羨ましいところがあるようだけれど、仕事として交尾専門というのもねえ(^_*)



ホーム

CGI-design